コラム
Yuri as Managing Secretary

Office KKで草野先生の秘書(マネージング・セクレタリー)をしている谷村祐利子です。このコラムでは、Office KKのこぼれ話や草野先生の「詩と真実」を(あまり差支えのない範囲で)ご紹介していこうと思いますのでご愛読のほど宜しくお願いいたします。本日は、その第一回といたしまして、神棚のお話をしてみたいと思います。
「Office KKの神棚に集う三柱の神」
Office KKには神棚があります。Office KKを設計してくださった建築家の井上勲一様が手ずから拵えてくださった立派なものです。立派な神棚には立派な神様にお入り願わなくてはと思って調査いたしましたところ、神棚には三柱(みはしら)の神様にお入りいただかねばならないことが分かりました。
まず、中央には、天照大御神様にお鎮まりいただかねばなりません。幸い、この春に草野先生が伊勢神宮に最高裁判事退官のご報告に参った際にいただいてきた御神札がありましたのでこれをお納めさせていただくことにいたしました。
中央向かって左には尊崇神社の御神札をお納めしなければなりません。「どの神社の神様を敬い崇めればいいのでしょうか」と港区育ちの井上様にご相談したところ、この近辺で霊験あらたかと評判が高いのは虎ノ門にある金刀比羅宮であるとのことでした。そこで、井上様と草野先生と私の三人で金刀比羅宮にお参りし、ご祈祷を挙げて御神札をいただいてまいりました。ちなみに、金刀比羅宮に祀られている神様は大物主神(おおものぬしのかみ)と崇徳上皇様だそうですが、これを聞いた草野先生は、このお二方が日本の神話と歴史の中ではたされた役割について縷々解説して下さいました(もちろん、最後までしっかり拝聴いたしました)。
中央向かって右には氏神様、つまりOffice KKのある仙石山森タワーで暮らす人々を守ってくださる神様をお祀りしなければなりません。リサーチいたしましたところ、この地域を守ってくださっている氏神様は西久保八幡神社の神様であることが分かりました。そこで、(方向音痴な草野先生はあまり頼りにならないので)スマホのGPS機能を使いながら神社を探しましたところ、なんと、千石山森タワーとはほとんど地続きの地にある麻布台ヒルズの中にこの神社があることが判明しました。かくして、緑なす小径を歩むこと約5分、瀟洒な構えの西久保八幡神社に無事たどり着くことができました(付近にはCartierやDiorのお店もあったので一層テンションが上がりました)。神社でご祈祷をして御神札をいただいた後、境内に二つの小さなお社があることに気づき、そちらの方もお参りしました。一つはお稲荷様を祀ったお社で、もう一つは歌人の柿本人麻呂を祀ったお社でした。草野先生によれば、人麻呂は日本史上最高の詩人だそうです(そう言って先生は、百人一首に収められている人麻呂の和歌を暗誦してくださいました)。
こうして、Office KKの神棚には三柱の神様が集いました。お米とお水のお供えは週一回で済ませていますが、お参りは毎朝欠かさず行っています。二礼二拍手一礼のお作法の下、どうかOffice KKが日本経済社会の知恵袋としてお役に立ち続けられますようにとお祈りしています。